まずは両立を目指して一歩踏み出す

子供が小さいうちは働きたくないと答える女性の多くは、「両立できそうにないから」という意見がほとんど。働くと決めた人でも、「本当に両立できるのかな」と不安を感じる人が多く、働き始めれば育児も家事も仕事もちゃんとこなせない自分にストレスを感じています。
あえて両立できなくて当たり前と思うことも必要です。一度に幾つもの役目を完璧に詰め込むことはできません。育児は必ずどこかで楽になる時期がやってきて、必ずどこかで終わります。
この時期に、足りない時間と格闘しながら、暮らしにさまざまな工夫をして思考錯誤することは、とても豊かな経験となります。

また、都市部では保育園の入園状況が厳しくて子供の預け先が見つからないということで、仕事に出ることを断念する人もいます。保育園の数が足りないのは確かですが、保育園以外のサービスも増えてきているのも確かです。まずはとにかく情報を集めます。
「保育や預け先に関する基礎知識をしっかり集める」「住んでいる地域の具体的な施設やサービスを調べる」「預け先候補に必ず出向いて直接話を聞く」「自分(夫婦)の考えをまとめ、費用面の試算を出す」の手順を踏んで行動しましょう。

子供の預け先は地域によって大きく状況が違うので、住む場所と周辺の現状を確認し、複数の施設を実際に見てよく話を聞きましょう。なかには、役所の窓口で「在職証明がないと保育園の申請ができない」「パートでは入園は無理」などと言われてしまったという人もいます。そんな時はめげずに日をかえ、担当者をかえて納得いくまで説明を求めましょう。最初の一歩は勇気もエネルギーもいります。無理と思う前にまずは一歩、踏み出してみましょう。